ほとんどの人が人生で一番大きい買い物になる「マイホーム」
金額もさることながら、これから一生住み続けるからには間取りは絶対に失敗したくないですよね
一生懸命図面を見ながら打ち合わせして完成してみると何か想像していたのと違う…
なんてことは絶対に避けたいですね
現役の現場監督である僕は住宅のお引き渡しを何十件もしてきました
引き渡しをしてしばらく経ってからお客さんとお話しする機会がたまにあるのですが、その時にお客さんから「ここだけは失敗したなー」っていう声を何回も聞いてきました
そんな小さな失敗もしないために設計時からできる対策法をまとめました!
悔いのない家づくりをするヒントにしてもらえればと思います
絶対に失敗しない間取りのつくりかた
この記事は主にメーカー選びが終わって設計段階に入った人を対象にしています
白紙の状態から間取りを作るときに参考にしてみてください
実家で使いづらかった点をまとめてみる
実際にここは失敗したという声を聞きたいのであれば、建てた人に聞くのが一番です
一番身近で家を建てた人と言えば両親ではないでしょうか?
ただ間取りや使いづらさなどの感覚的なものは人によって感じ方は違いますよね
そこで「実家の間取りをヒント」にして使いづらかった点をまとめてみましょう
例えば「2階のベランダに出るのに誰かの部屋を通らないと洗濯物が干せない」とか
「2階に手洗いが無かったことで寝室の加湿器に水を入れるのに1階まで行っていた」など小さなことでもかまいません
その小さな不便を頭に入れておくことで、「2階のベランダは廊下から直で行けるようにする」とか「2階の手洗いは小さくてもトイレに付けておく」という発想につなげることが出来るので、オススメです!
よく「家は3回建てないと理想の家にならない」なんて言いますが、実家の使いづらい点を入れることで、その1回は少なくとも減らすことができますよね?
夫婦で建てる家であればお互いの家の不便だった点を挙げてお互いの意見を取り入れてみるといいですよ!
今の住まいから持っていく家具を全て測る
新居でも使いたい家具は大きさをしっかり測っておくことは当然ですが、加えて扉や引き出しを開けた時の大きさも書いておくとあとで後悔しないです
これは引き渡したお客さんによく言われるのですが、「家具は入ったけど扉が開かない」とか「引き出しを開けると少し狭かった」と話をいただくことが多いです
そしてよく言われるのが「仏壇」です
和室に仏間を作って、ちゃんと仏壇の大きさは測ったんだけど入れたら扉が開き切らなかったとかが多いですね
仏壇って観音開き(両開き)の扉が多いと思いますが、扉をフルで開けた時の大きさを測っていなかったことが原因なんですが、設計も現場も気づくべき点ですよね
ただそうならないためにも持っていく家具は「自分で使うことを考えた大きさを測る」ことをオススメします!
展示場で実物を体感する
二次元の図面を見慣れているひとは多くはないですよね
図面を読みなれている人以外は3Dで立体的に想像することが苦手なはずです
だから完成イメージがしっかりついていないため、引き渡しの時に「あれ?想像と違う…」なんてことになりかねません
そうならないためにも展示場は何度も足を運び実物を体感しておいてください
例えばキッチン・洗面台・カウンターなど毎日使うもの高さは特にこだわってください
立って使うだけでなく椅子に座って使うことも実際に試せる場合は体感しておくといいでしょう
またメーカーによっては宿泊体験などもできるところもあるので、実際に泊まって使ってみるのも一つの手ですね!
同じメーカーの購入者から失敗例を参考にする
今は住宅メーカーが山ほどあるので、そのメーカー独自のオプションや性能を他社に真似できないよう完全オリジナルで作っているところがほとんどです
そうすると他社での間取りの作り方が参考にならない場合もあるので、同じメーカーで建てた人の声を聞くことが一番参考になります
本当は引き渡し済みのお客さんの家の体験会などをしているメーカーならそういう展示会に足を運んで「実際に建てた家で建てた人の話を聞く」のが一番なのですが、なかなか良いタイミングでそういう企画がないんですよね
そこでオススメするのが同じメーカーで建てている人のブログを見ることですね
例えばブログ村ではメーカーごとにカテゴリ分けされているので、自分の選んだメーカーがあればここから成功談・失敗談を見ることができます
メーカー独自の商品なんかはこういう場所でチェックして参考にしてみましょう
設計中は妥協しない!金額はあとから考える
これが一番後悔するので絶対にしてほしくないのですが、「設計中に要望を全て出し切らない」ということですね
本当はホームシアターセットがほしいんだけど「高いんだろうな…」って思って飲み込んでしまうのではなく、まずはお金は無視して要望だけ全て設計に伝えてみて下さい
見積して最終的に高ければ金額は後から下げて別の提案することができるので、「スクリーンは高いから無しにして、配線とスピーカーは付けてもらって画面はテレビのままなら安くできます」とか方法はいくらでもあるんです
だからまずは自分がこんな家がいい!っていう理想の家を箇条書きにメモしてみて全て設計に伝えてみることをオススメします
あとは金額も踏まえてプロと相談して妥協点を見つけていきましょう!
まとめ 家づくりは体力勝負!
設計段階ではまだまだ夢が広がっていくと思います
その段階から積極的に動いて自分の理想の家にいかに近づけるかが勝負です
分からないからメーカーにおまかせしますと言って後で後悔するぐらいなら、とことんこだわってそれでも「失敗したー」って思えるならまだ許せますよね
家づくりは気力も体力も使うので、毎週の打ち合わせでが大変だと思いますが楽しみながらもうひと踏ん張りしてみることをオススメします!
また現場から言えることとすれば着工したら要所要所で見に行くことは絶対に必要ですね
というか工事中なら「この部分イメージ違う」という点があってもまだ何とかできるもんです
これが引き渡しした後に言われるともう手の施しようがないんですよね
メーカー側のミスなら意地でも何とかしますが、単なる思い込みなんかで後悔されるとこちらも悔しいんです
なので特に上棟したあとは休みの日にでも現場に来てもらって家具の配置を実際に測ってみるとか、目線を確認するなどをしてもらうと満足してもらえるかなと思います!
悔いのないマイホームにして理想の家にできるよう頑張りましょう!
ではでは