夢のマイホームがいよいよ着工!というときに地鎮祭、上棟式という儀式をしなきゃいけないのかを心配になる方も多いんじゃないでしょうか?
式典をするにはお金もかかるし、そもそもそれって必要なの?っていう質問をされる方がよくいらっしゃいます
今日は住宅の現場監督をしていた僕は年間数十件の地鎮祭や上棟式に参加させていただきましたが、それを踏まえて「やらなきゃいけないのか?」「やらなくてもいいのか?」で悩んでいる方に少しアドバイスをさせて頂きます
地鎮祭、上棟式とは?
まずよく耳にする地鎮祭や上棟式といった式典はそもそも何のためにするのかを説明していきます
・地鎮祭
地鎮祭(じちんさい、とこしずめのまつり)とは、土木工事や建築などで工事を始める前に行う、その土地の神(氏神)を鎮め、土地を利用させてもらうことの許しを得る。
一般には神を祀って工事の無事を祈る儀式と認識されており、安全祈願祭と呼ばれることもある。鎮地祭、土祭り、地祭り、地祝いとも言う。
地鎮祭とはその「土地の氏神様」を祀り鎮めることで、工事に関わる安全祈願や・その土地にこれから住む人の繁栄を願って行われる儀式のことです
価格は地域によってさまざまだと思いますが、玉串料などだけでも3万円~ぐらいかかると思います
一式すべてをまとめると10万円ぐらいが相場でしょうか
・上棟式
上棟式(じょうとうしき)とは、日本で建物の新築の際に行われる祭祀である。棟上げ(むねあげ)、建前(たてまえ)、建舞(たてまい)ともいう。
竣工後も建物が無事であるよう願って行われるもので、通常、柱・棟・梁などの基本構造が完成して棟木を上げるときに行われる。
上棟式とは家の主要部分である躯体が完成する棟上げが終わった日に、ここまで無事に終わったことへの工事関係者への感謝と、これから完成まで工事関係者の無事を願い労うことを目的としたお祝いをするための儀式です
価格は祭壇を設けて本格的にやろうとしなければ3万円~ぐらいで出来ると思います
地鎮祭はやらなくてもいいのか?
地鎮祭はやる方が結構いますが、「絶対にやらなければいけない」ということはありません
工事関係者からすると地鎮祭をやらなかったからといって手抜き工事をすることはありませんし、仮に事故が起きたとしても「地鎮祭をしなかったから」というせいにもしません
今では地鎮祭をしない方も多くなっているので、気にならないのであれば無理してお金を出してまでする必要もないかなと思います
あくまでも宗教的な儀式なので「神様は信じない」って人にとっては不要ですかね
ただその土地でこれから一生住み続けるうえで、その後何か自分にとって良くないことが起こったときに「あの時祈祷しておかなかったから」と後悔する可能性がある方はやっておくべきだと思いますよ!
上棟式は必要なのか?
地鎮祭に比べて上棟式をする方は今ではほとんどいませんね
よく歴史がある地域だと「昔は近所がみんなやっていたから」という理由で盛大に振舞っていただける方もいらっしゃいました
それこそ祭壇を設けてちゃんと祈祷して、屋根の上に登ってお餅撒きをしたり
その後、上棟に関わった職人さんを集めてご飯を振舞ったりと地域によってさまざまです
ですが、ご祝儀を職人さん1人1人に配らなきゃいけないとか、せめてお茶だけは差し入れしないといけないとか、そういった気遣いをお客さんにさせてしまうのもあるので、建設会社自体がそもそも上棟式はやらない方向という会社も増えているのが現状です
またご祝儀を1人1人に渡す場合は建物の構造によっても変わってくるので注意が必要です
木造在来の場合はほとんどの場合、1人の棟梁を中心にその他の大工さんが上棟から木工事完了までを担当しますが
2×4工法や鉄骨造などは躯体を建てる人と、その後の造作工事は別の人になる可能性が高いのでご祝儀を渡す場合などは現場監督に相談するといいでしょう
ただこれからお世話になる職人さんとの顔合わせを兼ねるという意味では、簡易的な上棟式であれば金額そこまで高くありませんし、職人さんへの感謝も伝えることができるのでオススメしたいです
まとめ
地鎮祭も上棟式も「必ずやらなければいけない」といったことはありませんので、資金と相談しながら決めるといいでしょう
どちらも建てる本人の気の持ちようですので、今の時代どちらもやらない方もいますのであまり心配しなくても大丈夫です
ただ迷ってどうすればいいか分からない方は「やっておく方が気持ち的にいい」ということをオススメします